土佐備長炭一 ブログ

志ある事

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高知県安芸市で土佐備長炭の製造と販売をしている土佐備長炭一の近藤です。

今回は「レストランひらまつ広尾店」へお伺いした時の投稿です。

あの夜は、初めてのフレンチレストランで、すごく緊張したことを覚えています。

しかし、入店してすぐに『近藤さま、お待ちしておりました。いつもお世話になっております。』と大歓迎モードで出迎えていただき、心が和んだ感覚が今も残っています。

部屋に招かれると、また緊張感に包まれてしまいました。
個室だったんで…一緒に行った方々もガチガチでした(笑)

部屋に案内されると、すぐに平松シェフと福崎さんにも出迎えていただき、また緊張度が一気に上がってしまいました。しかし、平松シェフの柔らかい人柄に、落ち着いた雰囲気に包まれました。平松シェフから『今までたくさんの炭を使ってきたけど、一さんの炭が一番良い』とお褒めの言葉を頂き、感無量でした。

レストランひらまつ広尾店さまでは、一度目は敷居が高く感じられるようですが、スタッフの方々がお客の情報を常に更新し続け、同じ対応がないよう徹底しているうちに、二度三度と回数を重ねるごとに、お客様の敷居が下がり足を運びやすくなってくるそうです。

さて…初フレンチなんですが…

食前の飲み物と食べ物は、「食べるよー」と胃への挨拶だとか
雲丹 石橋ごぼう ボッタルガ
クエ むらさき白菜と白神生ハム トピナンプール 
(特別に備長炭で焼く、出始めのホワイトアスパラも頂きました。)
いなば雌鹿 栗と林檎 ソース・グランヴヌール
(これは本当に鹿肉なのか!?というぐらいの柔らかさと風味)
約20種類のチーズから自分で選ぶことができる。
(スタッフに選んでもらったけど)
苺“古都華”のナポレオン
ミニャルディーズ ヴェルヴェンヌのアンフュージョン

一品ずつ出てくる料理に、毎回驚きと感動を繰り返す三人。丁寧に料理とワインを説明してくれるスタッフ。徐々にスタッフとの距離が縮まり、お決まりの質問をしてみました。

近藤「グランメゾン東京の店側から見ての感想はどんなんですか?」

スタッフ「現場に限りなく近いドラマで、同業者も楽しみにしていたんです。」

もっとたくさんの話を聞いたんですが、端的に言うと、やはりレシピの考案には時間がかかっている。やはり命かけている。料理人も職人だなと再度感じました。

生産者のたくさんの想いで作られた素材に、料理として新しい命を吹き込み、1つ1つの素材がストーリーになってお客さんに提供されることに鳥肌が立ちゾクゾクしました。

ゾクゾクしたことがもう一つ。レストランひらまつで出される料理1つ1つがとても繊細で、お客様1人1人のどの皿も全く同じように出せるそうです。少人数であればどこの店も出せるが、ひらまつでは何十人のお客さんが入っても全く同じように出せるそうで、ひらまつさんのシェフたちの技術はスタッフの方々も感動を覚えるそうです。

料理を食べていると、急ぎで食べているのではありませんでしたが、時間が経つのがあっという間でした。スタッフの方々のおもてなしが、この幸せに包まれる感覚を生み出してくれたんだと食事終わりになって気づきました。プロが成せるおもてなし。

二度三度と行きたい店に、また出逢い、本当に人に恵まれていると、また思わせてくれました。

平松大樹シェフと記念写真
ご丁寧に見送りと道案内までして頂きました。

最後に、レストランひらまつ広尾店さまに、炭を繋げて頂いた『レストランひらまつレゼルヴ』の内木場シェフにご挨拶をしに伺いました。そこでも感動する言葉を頂きました。

レストランひらまつレゼルヴ店 内木場寿知シェフ
この方がいなければ、ひらまつ様で一の炭は使われていない。

『安価な炭から高価な炭まで、本当にたくさんの炭を使ってきたけど、一の炭がどの炭よりも良いんです。この炭でなければいけないんです。』と。今回は、内木場シェフの料理は食べることができませんでしたが、次回は必ず食べに来ます。

私がやってきたことは決して間違っていなかったと思える瞬間に、また出逢えたことに感謝しました。

志ある事をやる=志事(仕事)お客様のそのまたお客様を想像しながら、これからも製炭に励みます。

もっと沢山の人に、是非、行って欲しい。この感覚に包まれて欲しいです。

レストランひらまつ広尾店はこちら
https://hiramatsu-hiroo.jp

レストランひらまつレゼルヴ店はこちらhttps://www.hiramatsurestaurant.jp/hiramatsu-cave/

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