この週末、みんなと一緒にキャンプを行った。働いて汗かいてやりきった後の焚き火体験と薪風呂とBBQ。一仕事終えたあとのビールが最高に美味いのと同じ理屈。(お酒飲めないけど)
焚き火では、樫の木や桜など、一年ほど乾燥させた自社製造の土佐備長炭屋さんの薪。原木伐採、玉切り、薪割り、乾燥。手間をかけて作った薪は、匂いよし、火力よし、火付きよし、1/fゆらぎよし。理屈抜きで凄く良かった。
伐採したときのことも思い出しながら、薪ひとつひとつに有り難さを感じ、火の有り難さも感じながら、焚き火は今までとは一味も二味も違う心地よさを感じた。
その火を使って、備長炭にも火をおこし、豚ステーキ、牛ステーキ、アヒージョ、飯盒炊爨。備長炭で火を入れ、仕上げに薪で炙ると薪の香りで肉が包み込まれて、また一味違った味に変身した。BBQに参加した子どもたちも大喜びで、飯ごうで炊いたご飯のあまりの美味しさに感動し、おかわり連呼。お肉も沢山食べてくれた。
薪風呂は、一斗缶を使ってお湯を沸かすところから始め、約4時間後に風呂桶がいっぱいに。
チンチンに沸いた一斗缶20杯分のお湯を差し湯をしながらいい湯加減になってから入浴。
一番風呂を頂いた。夜空の下で。入る露天風呂は、身に染み渡る心地いい湯加減だった。鈴虫やコオロギの声を聞きながらそよそよと吹く風も心地よく、近くでパチパチと薪の音も聞こえる。なんとも言えない安らぎが身体に染み込んできた。これも一つの森林浴か…
西岡さんと詠慈が火番をしながら、焚き火一つで作り上げてけれた檜の露天風呂は間違いなく最高だった。
手間隙をかける贅沢が、五感を使って入る露天風呂がここにあった。
次に入るのは西岡さん。詠慈が気を利かせて2番目を譲る。こういうとこが西岡さんも詠慈もあって、職場の雰囲気も良くなる。相手が何をして欲しいのか考えて、自分だけが良しではなく、『三方よし』になるように動く。凄く素敵な2人だ。本当に。
話は戻り、二番目の西岡さん。キャンプ初体験で薪風呂&露天風呂とは人生そうない貴重な体験。掛け湯をして、さあ、頂きます。今までの人生が走馬灯のように駆け巡る。生きてきて良かった。そう感じる表情を浮かべ、足の先からお湯の温かさを感じながら、両足を湯船に浸けてお尻から浸かろうとした瞬間…
是非是非、動画をどうぞ。この人は本当に持っていると思った(笑)
こんな奇跡はない。一週間ほど前からキャンプの予定を立て、窯出し窯くべ終わりの達成感に溢れた状態で挑む、薪づくり、薪風呂and BBQ and明朝に飲む焚き火で作るモーニングコーヒー。きっと何もかもが楽しい!と想像を膨らませて胸を躍らせながら、まるで童心に帰ったように火を使う…
今、この瞬間にしか味わうことのできない。きっと薪風呂は最高に気持ちいいに違いない。
見事に詠慈の夢が崩れた瞬間だった。これ以上にない面白い絵が撮れた瞬間だった。西岡さんの存在感に満ち溢れた瞬間だった。
ただひたすら笑い転げた。きっと詠慈は後悔したはず。でもそれ以上に面白すぎた。
詠慈曰く、『あんなに時間をかけてお湯をわかして、メインが薪風呂やったのに…ある意味あんなに贅沢な使い方はない笑』
この先、最高の露天薪風呂に入ることはあっても、底が抜けることはないだろうし、また抜けたら今度は怒るだろうな。
二度とこない瞬間を思いっきり楽しめた一日でした。
神がかり的な体験。やってみて初めてその神に出逢えるのかも。
またやりたい。
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