高知県安芸市で土佐備長炭と薪の製造と販売をしている、土佐備長炭一ICHIの近藤です。
「夏が近いな」と陽ざしの強さと気温の高まりで季節の移り変わりを感じるこの頃です。
さて、4月頃からBBQのシーズンに入りBBQ用の備長炭の注文が増えてきました。家族でBBQ、あるいはソロキャンプでしょうか。利用シーンを想像します。
先日、窯に見学に来られた方からこんな質問がありました。
「備長炭で焼くと美味しいものは何ですか?」
答えは、決まっていて「全部」といつも言っています。肉、魚、野菜、マシュマロ…
中でも、私が一番好きなのは「ピーマンの丸焼き」
丸々焼きます。
表面が焦げるぐらいに。香ばしい匂いがするぐらいに。お箸で挟んだ時、潰れるぐらい柔らかくなるぐらいに。
まずは、塩のみで。
焼き上がりの美味しそうなピーマン。口に運ぶと炭火焼きの香ばしさが口に広がります。そして噛むとピーマン甘みが口に広がります。苦味はほとんど感じられません。最後にはタネまで食べられます。
黒炭との食べ比べもしましたが、格の核の違いが歴然としていました。備長炭の方は、いい感じに水分が残り食感もよく後味もすっきり。独特の苦みは一切感じられません。一方黒炭は、水分が多く残っていたこともあり、びちゃびちゃで繊維もあり口に残る感覚。しかし、以外にも黒炭独特のニオイが食材に残る感じはありませんでした。
左側が備長炭。右側が外国産黒炭(マングローブ)。
黒炭も備長炭も外側が焼ける時間はほぼ変わらない。
備長炭は、中まで火が通る時間が短く、焼き上がりが早かったのは備長炭。
想像を超える美味しさに、なんとピーマンを買い足したお客さんもいるほどで、我が家でも備長炭で焼いたピーマンは子どもたちに人気で「おかわり」をしてくれます。
五感でピーマンを楽しめるのも備長炭の魅力。BBQシーズン、みなさんの好きな炭火焼きはピーマンですか?ナスですか?お肉や野菜でしょうか?アスパラでしょうか。