備長炭の持つ力は有名で、割烹料理や懐石料理、うなぎ屋、焼き鳥、イタリアン、フレンチなど幅広く活躍をしている。

 沢山の料理人が沢山のレシピを考案し、完成した料理が器に盛られ、席に運ばれてきた時、目に映る感動と鼻に訴える香り、お箸やフォークなどで食材に触れる瞬間、口に運び口の中に広がる瞬間、噛んだ瞬間の舌が感じる様々な味覚、ゴクリと飲み干す瞬間とその後の余韻...本当に「食」が持つ深さと美しさに感動する。その感動を何倍にも膨れ上がらせるのが、お店の「おもてなし」。料理+α料理説明がついてくると胃袋を一気につかまれる。至福の瞬間で、これを体感するとまたお店に行きたくなる。

 ある料理人が「備長炭で焼くと食材への香りの残り方が違う」と毎日使う者だからこそ感じるその力を教えてくれた。また別の料理人は「命を感じるものは焼き手(料理人)にも力が入り、いい料理ができる」と料理人の職人魂を教えてくれた。

 土佐備長炭一のお客様の多くは、備長炭そのものの能力はもちろんのこと、それだけではなく備長炭になるまでの過程や、備長炭にかける情熱など様々な背景を見てご愛顧いただいている。

 そこには料理人としての探求心や情熱が、単なる「炭」だけではなく、バックグラウンドを知ることでより料理に力が入るということを教えてくれる。実際にお店にお伺いし、料理を口にし話を交わすことで初めてわかることであり、胸を打つ瞬間でもある。お互いを知り合うことで初めて繋がることを教わった。

 備長炭を通じて沢山の方々と出会い、食を通じて感動も与えてくれた。「食」は本当に愛のある素晴らしいもので、素晴らしいご縁を紡いでくれた「炭」と「人」に感謝しかない。

 世界中で新型コロナウィルスの渦中に巻き込まれ、多くのお店と料理人、そのまた家族も胸をえぐられるような思いで不安な毎日を過ごしているが、そんな時だからこそ感じられる些細な幸せや、こんな時だからこそ膨らむ夢や希望がある。

 人生は、いろんな想定外の出来事が起きて当たり前で、沢山の出来事が起きる毎に、変化に富んだ土佐備長炭一になっていきます。そして、コロナウィルスが静まったころには、大きく羽ばたける準備をしています。栄ちゃんや多くの職人仲間、商工会議所や企業など、多くの力を借りて、料理人に恩返しができるプロジェクトを遂行します。

 達成したことを考えると楽しくて楽しくて仕方がない。

 未来は明るく無限大。未来を見よう。備長炭が放つ黄金色の火がそう教えてくれる。